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ビアチカ【レズビアンエロチカ】*移転しました*

レズビアンでエロチカな漫画・小説・イラスト等を発信する創作集団【レズビアンエロチカ:略称ビアチカ】※18禁/百合/GL

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夜の森の少女たち<3>

「ねぇ、寝よう」
「え?」
 いきなり言い出したジャスミン・フュンチェンの言葉にエメロードは驚いた。
 ジャスミン・フュンチェンはベッドを指さして言った。
「昨日、一緒に寝てて気持ちよかった。またあたしと一緒に寝て!」
 そうは言ってもベッドには気を失った村娘の姿がある。
 だが放っておくとジャスミン・フュンチェンは村娘の体をベッドから突き落としかねない勢いだった。
 エメロードはジャスミン・フュンチェンをたしなめた。
「そうね、でもその前に私、水浴びをしたいわ。いつも目を覚ましたら第一に体を洗うの」
 そこで二人は月明かりの下、小川へ向かった。

 小川のほとりでエメロードはワンピースを脱いだが、ジャスミン・フュンチェンは見ているだけだった。
「あなたも一緒に入らない?」
 エメロードは誘ったが、ジャスミン・フュンチェンは恐ろしそうな表情で首を振るだけだった。
 緑の子の特性だろうか、と思ったが、ジャスミン・フュンチェンの体から悪臭はしなかったのでエメロードは好きにさせた。
 ジャスミン・フュンチェンは草むらに腰掛けて水浴びするエメロードを見ていた。
 月の光にほの白く浮かび上がる美しい裸体。榛色の髪が腰まで届き、その下のまろやかな尻を導いている。柔らかそうな胸の先についた二つの紅い飾り。
(きれいだなあ・・・・・・)
 うっとりとジャスミン・フュンチェンはエメロードの裸体を見つめていた。
 自分の肌の色をおかしいと思ったことはなかったが、エメロードのような肌でも悪くない。ただしすぐに土にまみれてしまうだろうけど。
 エメロードが水浴びを終えて川から出てくるとジャスミン・フュンチェンは立ち上がった。
「そうだ、あなたは食事はなにを食べるの?」
 エメロードの質問にジャスミン・フュンチェンは首を傾げた。
「食事って?」
「なにも食べないの?」
「『食べる』ってなに?」
 ジャスミン・フュンチェンの言葉にエメロードはそれ以上の追求をやめた。緑の子は食事を必要としないのだ。
「いいわ、なんでもないの。そしたらあなたとは一緒にいられるわね」
「エメロード、一緒!」
 ジャスミン・フュンチェンはうれしそうに叫んだ。
 ずいぶんなつかれたようだと面はゆく思ったが、さて自分の「食事」はどうしよう。

 小屋に戻ると、娘の意識は戻っていた。だが、その様子は先ほどまでとは全然違うものだった。
「ん・・・・・・んん、う・・・・・・」
 ベッドの上で入り口に背中を向けて丸くなり、縛られたままの両手を足の間に差し込んでいる。そこで行われている行為を想像してメロードは冷たい微笑を浮かべた。
「少しだけ外にいてくれる?」
 緑の子どもにそう告げると、ジャスミン・フュンチェンは不満そうな顔をしたが、しぶしぶ従った。
「だいじょうぶ?あぶなくない?」
「大丈夫よ、こう見えても私は強いの」
 そう言ってにっこり笑うとエメロードはジャスミン・フュンチェンを外に出した。
 ドアを閉め、ベッドの娘に近づく。
「目が覚めたのね」
 エメロードの声に娘の肩が跳ねた。振り向いた顔は情欲に潤んだものだった。
「あ・・・・・・」
「怖がることはないわ」
 いっそ優しい口調でエメロードはなだめた。衣装箱を開けて必要なものを取り出す。
 それを見た娘の目が大きく見開かれた。
 男性器を模した木の張り型。
「あ、ああ・・・・・・」
 ずり上がって逃げようとするが、下着の肩紐が落ちただけだった。
「そんなにほしいの?」
 冷たい微笑を浮かべてエメロードが張り型を片手に迫る。
 足の間を揉み込んでいた手は、庇うようにかたく押し当てられた。だが肌着の胸元を引き下ろされ、たわわな乳房が外気に触れ、その先端がエメロードの口に包まれたとたん―――、
「あ、ああああーっっっ」
エメロードの唾液は女には催淫効果がある。それが敏感な乳首に触れ、強く吸われたからたまらない。
 娘は腰を突き出し、のどをのけ反らせて身を震わせた。足の間はとうにぐっしょり濡れて、それを隠すという考えは吹き飛んでいた。
 エメロードは娘の肌着の裾を持ち上げると下半身を露わにした。濡れて色の変わったショーツを脱がせると、透明な糸が引かれた。
「あ・・・・・・あ・・・・・・」
 羞恥に顔を染め、これから訪れる苦痛に娘は身をすくめた。
「力を抜いて・・・・・・」
 優しくなだめるようにエメロードがささやく。ひくん、と娘はのどを鳴らした。
「ひっ、ああああーーー!!」
 先端を押し当てると、張り型を一気に中まで押し込んだエメロードの下で娘が体を硬直させた。
「い、いたい、いたい・・・・・・」
 ぽろぽろと泣く娘の涙を唇で吸いとると、ふいに犯されている娘に対して情愛がわいてきた。
「だいじょうぶ、だいじょうぶよ」
 痛みに泣く体を撫でて、口づけて、やがてエメロードの頭は下半身に下りてきた。
 先ほどから鼓動が速まり、息が荒くなってきていた。そこにあるもののために。

 無骨な張り型を抜くと、そこには血がついていた。それをきれいに舐めとると、エメロードは直接娘の秘部に口をつけて吸い始めた。
「っあ!」
 ぴくんと娘の腰が浮いて、つま先が折り曲げられた。エメロードは娘の下半身を浮かせるようにして傾け、より顔を寄せやすいようにした。
「―――!!」
 娘は激しいエクスタシーとともに体から何かが抜けていくのを感じた。精神的ななにか―――が、たしかに自分の中から失われていった。
(なんておいしいの)
 エメロードは「それ」を夢中ですすった。腹が、そして精神が満ちていくのが感じられた。生きている、と思った。
 そこに憐れみなど感じられなかった。搾取するものと、されるもの。たった一度の供給関係だ。
「―――ごちそうさま」
 娘が意識を失うと、腹を満たしたエメロードは満足げに言った。


【続く】


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夜の森の少女たち<2>

目を覚ました娘は、部屋に見知らぬ娘がいたので驚いた顔をしたが、彼女が緑の少女でないことにがっかりした。
「この部屋に別の子はいませんでしたか」
 娘の問いかけに村から連れてこられた娘は目を見開いた。てっきりすぐに食べられるとでも思っていたのだろう。
「いいえ、あなた以外誰もいませんでした」
 そう、と軽く失望したように娘はベッドを降りた。
 その細い足首を見て緑の子どもは泣きそうになった。
(あたしはここにいる!!)
 気づいてほしかったが、やはり人間は怖かった。自分を捕まえて、傷つけたから。
 緑の子どもには気づかず、娘たちのやりとりは続いた。
「あなたが・・・・・・森に住む聖女なのですか?」
「化け物の間違いでしょう」
 緊張して尋ねる娘に、小屋の娘は自嘲気味に答えた。
 村娘は目を見開いた。
 たしかに貴族の娘でありながら奇病にかかり、森の奥深くに隔離された彼女は魔物ともいえる。実際、彼女の吐く息を吸って死んだ者も少なくない。だが、それでも貧しい村人たちにとって彼女はなくてはならない存在だった。
「どうか・・・・・・私の処女をお受け取り下さい」
 震える声で告白する村娘を、貴族の娘はなんの感情も浮かべない瞳で見つめた。

 緊張で硬くなる村娘のワンピースを脱がし、下着姿にすると貴族の娘は彼女をベッドに横たえた。
「怖がらないで」
 肩にキスをしてささやく。
 これはただの食事にすぎないのだ。
「あなたは結婚するの?」
「いいえ」
 結婚の持参金がほしくて彼女に処女を捧げ、それで「家」から得た金を持って嫁ぐ娘もいる。嫁ぎ先で処女を証する方法はいくらでもある。男たちがほしいのは処女ではなく、処女の証なのだから。
 だが森に住む娘は違った。処女の血が唯一受け付ける食事なのだ。
 その回数や期間はまちまちだが、最低でも月に一度は血をすすらないと動きがのろくなり、思考も定まらなくなる。「食事」を止めて三月もすると仮死状態になるが、その後一度でも処女の血を飲むとまた生き返る。そうやってもうどれくらいの処女を摘んできただろう。
 そんな娘でも母親は死なせるには忍びなく、貧しい村の娘を言葉巧みに誘って処女を捧げさせていた。少女たちも金が必要で、一度きりなので村では暗黙の了解となっていた。そして娘にはもう一つ大切な役割があった。
「ならなぜ?」
 鎖骨のあたりにキスを落としながら娘は尋ねた。
 村娘は下着の胸元を押さえていたが、次の瞬間、懐から小さなナイフを取り出した。
「!」
 上に乗っていた娘は身を引いたが一瞬遅く、ワンピースの胸元が切れた。だが、肌には傷がついていなかった。
「・・・・・・」
「私はあなたに処女を奪われたイマリの妹!姉は身分違いの貴族の息子に嫁ぐためにお金がほしくてあなたのもとへやってきたけど、嫁ぎ先で処女じゃないとばれて破談になったのよ!!姉さんは恥をさらされて自殺したわ!!」
 村娘の告白に、貴族の娘はつらそうな顔をした。
 村娘はナイフの柄を握りしめた。
「この―――化け物!!」
 ベッドを下りて貴族の娘につかみかかろうとした瞬間、その足にしがみついたものがあった。
「!」
「きゃあっ!!」
 緑の子どもだった。緊迫した雰囲気にいてもたってもいられず、ベッドの下から飛び出したのだ。
「なに、この子!?離して!!」
 緑の子どもの肌の色に気づいた村娘が声を上げた。さっと緑の子どもの顔がこわばる。それに気づいて貴族の娘が動いた。
 村娘の両手首をつかみ、顔を寄せると娘にキスをする。
 娘の息が男にとっては毒だが、女にも少しは効果がある。
 村娘の体から力が抜け、その場に崩れ落ちた。
 緑の子どもは驚いたように身を離した。
 貴族の娘はちょっと笑って緑の子どもに礼を言った。
「ありがとう、助けてくれて」
 すると緑の子どもはかすかに赤くなってぶんぶんと首を振った。
「あ、あたし、も、助け、られた、から――」
「もう体は大丈夫?」
「う、うん、ありがと・・・・・・」
 娘は微笑むと、
「ちょっと手を貸してくれる?」
と言って緑の子どもと一緒に、意識を失った村娘をベッドに寝かせた。
 ナイフは道具入れの中に入れ、代わりに縄を取り出すと意識を失った娘の手首を縛った。
「ど、どうするの?」
「そうねぇ・・・・・・」
 緑の子どもがいなければこのまま処女を頂いて腹を満たすところだが、いかんせん子どもの前ではできない。といって、緑の子どもを追い出すこともできなかった。
「あなたはなぜあんなところで倒れていたの?」
 ひとまず村娘のことは置いておいて、娘は緑の子どもに尋ねた。
「あた、あたしは、一人で森にいるところを人間に見つかって捕まったの。でも森から離されて具合が悪くなったら捨てられたの」
 森の子どもの話に貴族の娘は眉をひそめた。伝説の森の子どもは珍しいから売れるとでも思ったのだろう。
「かわいそうに。怖かったでしょう」
 そう言って娘は緑の子の頭を撫でた。緑の子は驚いたような怯えたような顔をしていたが、娘の手つきが優しかったのと、髪がつやつやしていることに気づいておとなしく撫でられるがままになっていた。
 娘は、森の子どもがまるで野生の獣の仔のようだと思いながらその髪を撫でていた。
「あなたはもう行ってしまうの?」
「うううう、ここがあたしの居場所。ここにいればあたしは自由。人間さえいなければ」
 そう言って両手広げて自分の周囲を示す緑の子に娘は目を丸くした。
「『ここ』って・・・・・・この森のこと?」
「そう」
「じゃあ私もいてはいけないの?」
「あんたはべつ。あたしを助けてくれたし。ね、名前はなんて言うの?」
「エメロードよ。あなたは?」
「ジャスミン・フュンチェン」
「フュンチェン・・・・・・?」
「フュンチェン」
「少し難しいわね。フューでいい?」
「いいよ、その方が人間に名前がばれずにすむ」
「知られては困るの?」
「うん、支配される」
 なら自分にも教えてはいけないのではないだろうかとエメロードは思ったが、まだ子どもで、まっすぐに自分を見つめるジャスミン・フュンチェンの目になにも言えなかった。

【続く】


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| 【ゲスト:小説】ち様 | 00:39 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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夜の森の少女たち<1>

<1>
 森の中へ夜がやってきて気温が下がると娘は目を覚ました。
 薄暗い部屋の中を風が動いた。
 一部屋しかない小屋の木のドアが開いたままになっており、そこから風が入っ
てきていた。
 娘は薄暗闇の中で床を見下ろした。
 そこにはベッドに向かってうつ伏せに倒れている男の姿があった。
 また・・・・・・、とため息をついた。
 そのひと息でこの世の男は死に至る。
 娘は暗がりの中でベッド脇にある小さな引き出しの上のランプに火をつけた。
 部屋が明るくなると娘は男の体を確かめた。
 男は中肉中背で浅黒い肌に無精ひげを生やし、乱杭歯がのぞいていた。汚れて
垢染みた服からは嗅ぎ煙草と酒の臭いがして、娘は顔をしかめた。酔っ払いの度
胸試しでここへやってきたのだろうか。
 ここに来る男たちは酔っ払いか道に迷った老人か盗賊くらいしかいなかった。
いずれにせよ迷惑な話だ。目が覚めたらそばに死体があるというのは。
 娘は男の体を引きずって小屋の外に出すと、そこで手を離した。
 朝になれば「家」のものが見つけて始末してくれる。いつもそうしていた。
 娘はうす汚れた男の体や彼の体から移った煙草の臭いに顔をしかめ、月明かり
の下、明かりを持たずに森の中を歩きだした。

 娘の出てきた小屋から少し歩いたところに小川が流れていた。娘はためらうこ
となく着ていたワンピースを脱ぐと水に入った。
 よく考えたら不思議な光景だ。森の中にある小屋でたった一人の少女が寝起き
し、日が沈んでから月の光を頼りに水浴びを始める。川の水は冷たいだろうに、
娘は震えることも怖がるそぶりもみせずに気持ちよさそうに体を水に浸していた

 そのとき、草むらがかさりと音を立てた。
 娘は動きを止めて音のしたほうを見つめた。
 そこには十をいくらも越えていないくらいの、痩せて粗末な身なりの少女が立
っていた。
 少女のほうでも驚いたように目を大きく見開き、川の中にいる娘を見つめてい
た。と、少女の体が傾き、草むらの上に倒れた。そのままぴくりともしない。
 己の毒の息のせいだろうかと娘は胸が罪悪感にかられたが、相手は少女だ。男
ではない。
 わずかに逡巡したが、娘は川から出ると濡れた体にワンピースを被って少女に
近づいた。
 少女はがりがりに痩せて手足にはいくつも擦り傷があり、黒い髪がもつれて乱
れていた。着ているのは枯れ葉でできた質素な貫頭衣で、その裾は太股ぎりぎり
までしかなかった。そして夜眼と遠目で見間違いかと思ったのだが、少女の肌は
濃い緑色をしていた。
(緑の子?)
 物語や伝説にある森の緑の子だろうか。
 娘は驚いたが、それ以上に緑の子がこれほど傷ついて衰弱していることに衝撃
を受けた。なぜこんなに傷ついているのだろう。
 「家」の者が連れてくる娘たち以外の人間に会うことがない娘は、畏怖の念と
いささかの好奇心をもって枯れ枝のように軽い少女を抱えると、小屋へ連れてい
った。

 緑の子どもをベッドに寝かせ、川の水を汲むと娘は少女の体を拭き始めた。
 小さな桶に手足の先を浸して爪の間に入った土を取り、髪に絡まった木の葉を
摘む。
 こんなふうに誰かの世話をするのは初めてで、幼い妹の面倒(彼女に姉妹はい
ないのだが)や人形遊びの延長のようで娘は楽しかった。
 顔の泥を拭い、スカートをめくると、下着をつけていない平坦な腹と胸が出て
きた。
 ランプの下であらためて見る少女の肌は苔のように深い緑色で髪は真っ黒だっ
た。雪のように白い肌で榛色の髪と瞳の娘とはまったく違う。だが体のつくりは
ふつうの人間と同じだった。
(お腹が空いていたらどうしよう)
 娘はそれだけが心配だった。娘はもはやふつうの人間と同じものを食べない体
になっていた。だから小屋には食べ物が置いていなかった。
 少女は目を覚ます気配がなかった。
 あと一刻もすれば夜が明ける。
 娘は日の光を浴びても体に異変は起こらなかったが、目を覚ますことはなかっ
た。
(入れ違いに目を覚ますかしら?)
 せっかく出会えたのに話ができないのはつまらなかった。
 そのうえ困ったことに、小屋にはひとつしかベッドがなかった。
 夜明けぎりぎりまで待ってみたが少女は目を覚まさなかった。仕方なく娘は少
女の体を脇に寄せると、半分開いた空間に身を横たえた。

 夕方近くに緑の子どもは目を覚ました。傾きかけた日差しの中で傍らに眠る人
間の姿にぼうぜんとする。
 穏やかな寝顔を息をつめて見つめる。美しい娘だった。
 傷ついた自分をここまで運んだのはこの娘だろう。
 この人間はどういう人間だろうか。
 そのとき緑の子どもは自分の体がきれいに拭かれていることに気づいた。
「・・・・・・」
 緑の子どもは無言で、眠り続ける娘を見つめ続けた。

 その晩、娘が目を覚ます少し前に来客があった。
 緑の子どもはベッドに寝転がって娘の寝顔を見ていたが、外で馬車の音が聞こ
えると即座に身を起こした。
 どこかに隠れようとしたが、場所がない。部屋の隅にある衣装箱は小さくてい
っぱいに入っていたため、子どもが隠れる空間はなかった。
 仕方なくベッドの下に潜り込むと、間一髪、小屋のドアが開いて一人のスカー
ト姿の人物が入ってきた。
 軽い足取りと細くて張りのある足の形から、訪問者が若い娘とわかった。
 小屋に現れた娘は入り口で部屋の様子を伺っていたが、意を決したようにベッ
ドに近づいてきた。ドアの外では馬車が立ち去る音が聞こえた。
 訪問者はベッドに近づくと、そこに眠っている娘を観察しているようだった。
 やがて彼女はため息をつくと、薄暗くなりつつある部屋に明かりをつけた。
 緑の子どもはどきどきしながらどうしようと思っていた。
 外の世界から現れた娘は椅子に腰掛けて何かを待っているようだった。
 ―――やがて日が沈み、眠っていた娘が目を覚ました。


【続く】


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| 【ゲスト:小説】ち様 | 12:08 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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